2002.7.18(木)42回目 五十音テーマ 『 よ 』

今週の一曲 『 ズンドコ節 』 ザ・ドリフターズ


其の壱 『 ひとつの魂 』

松 こんばんは!
高 こんばんは。
松 松、本です。
高 そこ、なんでいつもそうなんの?そんな感じにしてんねや。
松 ははは。
高 なっ。高須です。
松 あのさー、自分の名前言うことってないのよ。
高 あー。あーそう。
松 やろ?
高 もう、自分なんかみんな知ってるから、ってこと?
松 いや、そーいうことじゃないけどぉ。
高 「あ、どうも松本です。」って言うこと、
松 言うことないもん。
高 ないなあ。あ、でも、言う。俺、俺らは言うけどな。
松 うん。
高 「作家の高須です。」とか、言わんと分からんからな。
松 うん。別に、俺「松本」とも思ってないからね。
高 なんて、思てんの?なんて思てんの?
松 いや、ひとつの魂やと思ってるから。
高 ふんふんふん。
松 ははは。え、何?
高 そーやろな、と思ったから。なるほどな、と。どんぴしゃやったから。自分の考え。
松 そーやろ?
高 うん。「ひとつの魂やのにな」って確かに思った。
松 そうそうそう。だから、
高 「どーもー」でええねや。
松 別に俺「松本」とも思ってなければ、「人志」とも思ってないし、
  ましてや「ダウンタウン」なんて思ったこともないし。
高 なあ、そらそうや。人間とも思ってない。
松 もっと言えば、自分のこと「高須」とも思ってないからね。
高 ほう!どういうこと?
松 「なんやろ」と思ってるからね。
高 「なんやろ」?
松 うん。今だに。
高 俺のことを?
松 うん。
高 「なんやろ」?
松 「なんやろ」やね。これは。
高 ははは。
松 ははは。な、「なんでやろ」。
高 「なんでやろ」!?ははは。うわ、そんな対象物やったんや。
松 ははは。
高 もうちょっと、もうちょっと深く興味持ってる思たら、それぐらいの・・(笑)
松 ははは。ええ、いや、それは、だってそうやんか。
高 そらそうやな。
松 うん。

其の弐 『 恥ずかしいこと 』

松 コンサート行っても、ばーって立ってもうた時に、「うわ、俺立ってもうてるやーん。」
   って思うよな。
高 俺、今だに思うで。
松 思うよな。
高 うん。今だに、「のってるでー!」と思ってるけど、
松 うん。
高 のりきってない俺が、ちょっとおるからね。
松 ははは。
高 絶対におるからね。それは。
松 そこはね、日本人は、あのー、日本人は無理なんやろ。コンサートで、ノリ・・
   あ、でも今の若い人はおんのかな?
高 のってるよぉ。それをしに行きよんねん。
松 そうそう、だから、あ、なんかね、昨日ね、ご飯一緒に食べてた時に、
   今田が英会話やってて、
高 うん。
松 で、その英会話のまあ、先生でもないんやけど、その人もおって、
高 うん。
松 で、
高 外人の人?
松 いや、外人ちゃう、日本人なんやけど。
高 あーそう。
松 で、まあ、なんか、そのー日本人とアメリカ人はねえ、ほんーまにこれは、正反対の生き物、
高 ほう。
松 やなあ、と、まあ、俺はまあ前から思ってたんですけど。
高 うん。

松 だって、左車線か右車線か、2通りしかないのに、逆やねんで。
高 うん。
松 「道路」が「ロード」やからな。
高 あらら。きれーに、逆やがな。
松 ははは。
高 凄いな。それ、今気付いたん?
松 いや、もうそれは、もう、ぱすっと気付くよ。
高 今、気付いたん?
松 今、気付いたよ。ぱすって。
高 凄いな。ほんまや。間逆やんか。
松 間逆やねん。
高 ロードがロードやん。
松 ・・・・「道路」言わなあかんやん。
高 そうや。ははは。
松 「ロード」2回言うただけやで。
高 今そうなってた?
松 なってた。
高 言うたよ。何言うてんねんな。
松 ははは。
高 「道路がロード」言うた言うた。言うた!言うた!
松 「ロードがロードやん」言うたで(笑)
高 ほんまに?ははは。逆になってへん。一緒やん。
松 頼むわーもう。
高 ほんまやな。
松 うん。

高 あのー、コンサートでな、あのー、あれやんか、みんな立つやん。うわーーって。
松 うん。
高 曲が曲やったら。
松 うん。
高 うわー立つやろ?俺もう、ちょっと長渕さんのコンサート行かしてもうたわな。一回、自分と一緒に。
松 うん、うんうん。
高 俺はね、ええ、「あー懐かしいのきたなー」って時に、あの人こうやって、
   みんなに歌わすのよ。
松 はいはいはい。
高 「はいっ!」みたいな感じで。
松 「はいっ!」言うな。
高 違うねん!俺は、長渕さんの声を聞きたいねん。
松 ははは。
高 なんで俺、こいつらのぉ、このー集団のぉ、
松 ははは。うん。それはわかるな。
高 声の、なんやねん。俺、ここじゃなくて一番、
松 それはわかるなー。
高 一番、最後のサビだけ、あのー、なんか歌いはんねん。
松 あーそれはわかるな。それはね、多分そのーー、そやねんなあ。
  だからやっぱり、「俺も楽しみたい」って気持ちがあんねやろな。そのアーティスト自身に。

高 ほいで、立つことを強要することもあんのよ。たまにね、こんなん悪いけど、
松 うん。
高 業界席みたいのがあるわけよ。
松 はいはいはい。
高 業界人は立たんなー。
松 いやー、そら立てんやろお。
高 これねえ、「そこぉーー!」まあそら、アーティストノっとるから。
松 うん。
高 物凄いノッてるから。「業界人いるんだろぉーー!立ちなよぉーーっ!!」
  みたいなこと言うてるわけよ。
松 うわーーー。
高 名指しやがな!
松 名指しやかな!ははは。
高 業界人みんな目ぇ合わせて「うわーー」。今まではこう、ええ感じで見とったけども(笑)
松 ははは。マジで?
高 うん。
松 うわ、それは嫌やな。
高 みんなぐわーー見るからやな。

松 俺、一回あのー、「サルティンバンコ」見に行った時に、外人やから、俺のこと知らんから。
  で、俺、結構ええ席座ってて、まあそれフジテレビから用意してもうたから。
高 うんうん。
松 で、外人が舞台あげる素人探してるときに、
高 うん。
松 おもっきり俺と目ぇ合うて、しばらく外人とみつめ合いなって、
高 ははは。
松 で、客ももう分かってるから、ちょっと笑いが、
高 ライトが自分がとこ向いてるから。
松 もうもう、むいて、「うわ、これ、シャレならんなーー」思て。で、周りもちょっと、くすくすくすくす、
高 笑い出すわなあ。
松 笑い出す。で、外人もだんだん「あれ?こいつ、なんか違う奴なんかな?」
高 ははは。
松 だから、そーいうときは、目ぇをそら、普通そらすやんか。
高 うん。
松 素人で嫌やったら、そらすやんか。ねえ。
高 うん。
松 「あれ、あたしそんなん、向いてないから。」
高 向いてない。うん。
松 ほんなら外人も、「あー、この子ちゃうんかな。」ほかばーっと行くやろ?
高 うん。
松 で、俺もほんまは、そらしそうなってん。俺目ぇ見てたら、ほんま「あげられる!」思てん。
高 ははは。
松 でも、これ、目ぇそらしすよりも、「"絶対、絶対あかんで!!"って目で言おう!」思って。
高 ははは。あ、もう逆にしたんや。ははは。
松 ははは。逆に
高・松 「絶対あかんでぇ〜〜!!」
松 ってやったら、もうやっぱり、えらいもんやな。あんなもんでも分かりよるんやな。
高 そーかあ。
松 「あ、これはちゃうんや。」
高 「本気で嫌がってる」って。
松 「本気で嫌がってる」ってなる。
高 なるほど。
松 なん、なんかこう、感じたんやろな。ふわ〜〜っと行きよった。
高 それ、あげられてたら、最悪やで。
松 そやろ?
高 一番笑われ、「笑われてる」で。
松 (笑)で、俺も変になんかしてちゃ、あれやから、
高 普通や。
松 これはやっぱり、一応ね、そのジャンルは違うけどもぉ、
高 はは。舞台に立った男としては。
松 舞台に立った男としては、そこそこ分かりますよ。その空気を乱したらあかんと。
高 うん。あかんと(笑)
松 ほんならもう、そーんな奴らの言われるままにやらなあかん。
高 キツイで〜〜。
松 これ、キツイで〜。
高 なーんか、ネクタイふっと取られたりしてまうで。
松 ははは。
高 知らない間に。で「あれへん。」みたいな顔して。ははは。
松 ははは。
高 「金かしてくれ」とか言われるで?財布出して。(笑)
松 うわ、もう最悪やん。
高 そーいうことなるで、これ。
松 で「もう、返せない」
高 「返せない」しばらくリアクションとらなあかんからな。そこは。
松 きっつ〜〜〜。
高 「はい、帰ってよし。」みたいなアクションされて、
松 うん。で、「え?違うがな」みたいな。
高 「返してよ。」みたいなアクションせな。うわっきつ〜〜〜(笑)
松 ははは。
高 きっついな〜自分それ(笑)
松 ほんまにきつい。
高 良かったな〜〜。
松 うん。

其の参 『 よは"酔っ払い"のよ 』

松 「酔っ払い」とかどうよ。
高 「酔っ払い」か〜。
松 「酔う」
高 自分、酔うようなったな。
松 酔うようなったで。
高 俺、もう昔自分・・
松 最近なんかね、もう聞いてもらえます?
高 うん。
松 もうあのーー、前まであのー、焼酎水割りとかいってましたけど、
高 お、いってましたね。
松 もうもう、ねえ、もう「麦しかあかん」とか言うてんけど、
高 うん。
松 最近はもう、「いも」とかなってきて。
高 やっとですか。僕はもう、ずっといもでした。・・遅い!・・でも早いな。
   今までの、この、この、短期間で、
松 うん。
高 いも焼酎が好きになるまできたってことは、
松 うん。
高 凄いことやで。
松 しかも、もう最近、水割りがもう〜〜。
高 あかんやろ?
松 あかんねん。
高 あかんやろ。
松 「なんやねんこれ。」
高 ロックでわっとかな、あかんやろ?
松 そーやねん。
高 せや。
松 いもロックや。
高 いもロックやで。ほんまそやで。
松 うん。もういもロックですよ。

高 えら変わりやな、自分。
松 うん。えら変わりやで。
高 びっくり。
松 それでね、俺、分かったことがあるんやけどぉ、
高 はいはい。
松 あのー、俺はね、みんなもあんま飲めへんと思ってたのよ。
高 うん。
松 後輩たち。
高 あーあー。
松 あのー、
高 酒を。
松 キムは昔からよう飲んでたけど、まあ今田とかあの辺はあんまり飲めへんかったのね。
高 うんうん。
松 東野とかでも。
高 うんうん。
松 あれ考えたら、今考えたら、俺に気ぃつこうてたんや。
高 そらそうや。
松 なっ。
高 そうやで。だって、みんなべろべろなったら、あかんもん。
松 俺が、飲めへんからな。
高 あー。
松 でも、俺が飲むようなったら、
高 みんな飲むやろ〜?
松 「やっと、やっと飲んでくれた」てなもんで、もう〜〜
高 がっばがっば。
松 がっばがっば飲むよな〜〜。
高 でもな、それもあるけど、全員が年とって、酒が、好きな歳になってんちゃうかな。それはそれで。
松 うんうん。
高 で、空気も、みんな飲みだすから、自分も飲むようなってんねんて。
松 うーん。

高 何?焼酎と?
松 焼酎と、まあー冷酒やね。
高 俺、冷酒飲まへんなー。
松 冷酒うまいでぇー。
高 冷酒もうなんかなあ、なんかなあ、もういいなーと思って。
松 マジで?
高 うん。
松 そのうちもう、冷酒のみながら、ラジオやったろかな思って。
高 あ、よろしいな。
松 ははは。
高 いいですよ。やりますよ。酒でも飲みながら。

松 「酔う」で思い出してんけどさあ、
高 うん。
松 あのー、あれやなあ、自分、分かれへんやろ?
高 何?
松 あのー「乗り物酔い」。
高 いや、分かるよ。
松 うそー。
高 俺―も、結構なるほうや。自分よりは強いけど、俺なるで。
松 もう〜ね〜、ほんーーーまに、俺もうーー、この歳なって、自分でまあ確かに、
  自分で運転するようなって、やっとやからな。
高 車はやろ?
松 もう、いややったわあ〜〜。
高 いや、分かる。俺もやった。
松 俺めっちゃひどかってんで。
高 いや、ひどかったよ。俺、自分が小学校の時、ずうーーっとゲロ吐いてるの知ってたもん。
松 やろ?
高 「この子弱いなー。」と思ったもん。
松 ははは。
高 でも、こうなってもうたらしゃーないで。こういうスタイルなったら(笑)
松 ははは。あのねえ、これは、もうーほんとに不運やで。
高 あの、ちゃんとその時も、「乗り物酔い」みたいな売ってたやろ?
松 「トラベルミン」。
高 なっ。俺も買ったもん。
松 でも、自分が、俺吐いてた記憶ないでえ。
高 実は、それで分かってん。「喋ってたらえーねや」って分かってん。
松 ・・。
高 もんすごい浅い知恵やけど。
松 全然だめ。
高 で、俺はいけんねん。
松 全っ然だめ。
高 マジで?
松 俺は、本当に、もう、あのー、兵庫県で一番ぐらいの、
高 弱さ。
松 弱さやったから。
高 ほうほう。ほうほう。
松 もう、ねえ、社会見学とかなったら、みんなうわーー言うて、「先生バナナはいいですか?」とかさあ、
高 あー、言うてたなあ。
松 「おやつが300円なりました」「やったー」とか、言うて。
高 言うてた言うてた。
松 全然楽しくないねん。
高 またどっか、乗らなあかんわ、と。
松 バナナ食おうが、おやつ300円やろうが、全部吐いてまうんやから。
高 ははは。
松 結局は。
高 まあなあ(笑)
松 それやったらまだ200円のほうがええやん。
高 少ないだけなあ。
松 ははは。
高 ははは。
松 なんーにも楽しなかったもん。
高 はあー。
松 もう、俺あの、返してほしいわ。あの頃の俺を。
高 そうかあーー。

高 あれってねえ、今やから別にええけどね、
松 うん。
高 あのー、女の子はやっぱり嫌うわけよ。
松 絶対そうや。
高 「松本君のそばは、いやや」って。
松 そらそうやって。
高 なんかもう、そういう、空気、そういう包囲網が張られるわけよ。
松 ・・え?そうなんや。
高 張られてたよ。
松 ははは。
高 あれ「松本君の側は、やぱり、ちょっとツーンときます」みたいな事を・・
松 ははは。
高 やっぱりそういう包囲網を、女子は女子で張ってくるわけよ。
松 はははは、なるほどなるほど。
高 「男子はそこでカバーしてあげなさい。」みたいな、この、なんかあったで(笑)
松 ははは。

松 あのね、トラベルミン飲むやろ?
高 うん。
松 トラベルミン飲んだら、もう5分後にはトラベルミン吐くわけよ。
高 ははは。
松 ははは。ほとんど溶けてへん状態で。
高 あ〜ら〜〜、なんにも効いてへんやんか。
松 吐いて、はははは。
高 はははは。
松 自分なあ、よう笑うな。
高 いや、ごめんごめん(笑)俺はね、そんなそこまでのひどさじゃなかったから。

松 だから、「喋ったら酔わへん」てうちのおかんもよう言うてたよ。
高 うん。俺そーやったもん。
松 「おー、あー、そうか。」と。そう、それもやりましたよ!
高 やりました。うん。
松 ほいでがーっ、ごっつ一生懸命喋ってんねんけど、ごっっっつ気分悪いんですよ。
高 はははは。
松 ははは。もう、確実に言葉が段々少ななって、
高 俺、記憶あるで(笑)自分、喋ってて、なんとなく黙ってきて、窓ばっかり見てるときあったもん。
松 ははは。
高 窓のところに、頭・・(笑)
松 当たり前やん。そんなもん(笑)
高 頭寄せてたら、額、がーん!なって(笑)
松 ははは。
高 ぺた〜〜って窓の冷たいの味わってるときあったわ。自分が。
松 そうそうそうそれでな、ちょっと、ちょっと開けたりもするわけよ。
高 うん。
松 こう、窓を。風がごっつ嬉しいわけやんか。
高 うんうん。
松 ほんならもう、まわりから「寒い。」
高 ははははは。
松 「先生、松本君寒いです〜!」とか言う。
高 いや、そら言う(笑)
松 これはねぇ〜、
高 ひどいことやなあ。
松 ひどいよ!
高 寒いぐらいえーやないか、と。
松 寒いぐらいえーやんけ。
高 そらそうや。
松 それでな、もう、吐くのは吐くねん。
高 うん。どこで吐くかや。
松 吐くのは、吐くからぁ、もう、ひっそりと吐きたいやんか。
高 はは。なるほどな。
松 もう、死ぬのは分かっとんねん。
高 分かっとんねん、と(笑)
松 分かっとるからあ、(笑)
高 ばれずに(笑)
松 ばれずに死にたいやんか(笑)
高 いつのまにか死んでた、ってことになりたいわな。
松 ははは。そうそう。
高 死んで亡骸もうない、みたいな。
松 もうない、みたいな(笑)で、心の中に松本君は・・はははは。
高 ほいで、自分の姿を隠そうとするわなあ(笑)
  どんどんどんどん、フェイドアウトしていくよなあ。話から。
松 そうそうそうそう。なんかね、土にかえ、かえりたいやんか。
高 かえりたいなあ(笑)
松 分からんうちに。
高 分からんうちに。うん。
松 絶対させへんねん。
高 「あれっ?」って誰か気付きよんねん。
松 絶っ対もう、間違いなく言うのよ。・・もう、あのねえ、好きな女がおんねん。
高 おんねん。・・こっちはなあ。恋しとんねん。
松 恋もしとんねん。
高 しとんねん。

松 これ、分かる?これ〜。
高 俺、もう自分がよく吐いてたのも知ってるし、吐いた瞬間に「うわあ〜〜!!」言いながら、
  多分俺ねえ、あのー補助席、すわ、飛びながら、「先生吐いた〜!」言うて。
松 はははは。
高 補助席をうまいことこう、飛んでいってぇ(笑)
松 ははは。
高 オーバーリアクションしてたわ、俺(笑)

松 で、車内に、全、全部ばれてるやん。
高 うん。ほんでな、先生にええように思われようと、ちょっと、ちょっとええ感じの女の子が、ハンカチ出したりすんねん。
松 あーもう〜〜。
高 それがまた、えーねん。お前のハンカチ出してくんな。
松 そうやねん。
高 「ハンカチ使って」みたいな来るやんか。
松 そうやねん。
高 もう、そんなんなあ(笑)
松 で、なんかねえ、中途半端な優しさで背中さすったりするやろ?
高 ははは。
松 あれが、あおるわけよ。「俺今、酔うてるぅ〜」ってごっつい(笑)
高 どんどん自分の世界に入ってくるわけや(笑)
松 「だって酔うてなかったら、さすられへんもん・・」
高 そうやなあ。泣きそうなるな、もう。
松 「さすられてる、イコール、俺今酔うてるってこと」やろ。
高 うん(笑)

松 あの、みんなあの、ドライブイン行ったら、お土産屋みたいなとこ行ったりするやろ。
高 行って。
松 「もう、俺ええわ」、もう、あかんねん。もうもう、こんなん再生不可能や。
高 ははは。
松 もう、ぐわ〜〜〜。
高 「まっつん行こうや、まっつん行こうや。」言うたな。
松 言う、言うねんけど、もう、動かれへんねん。もう、手に、
高 力が(笑)
松 握力もあれへんねん。ははは。ほいで・・ははは(笑)・・・かわいそうな話やろ。
高 ひどいなあ(笑)
松 もう、うわ〜〜なって、
高 うん。
松 でも、意識はあるやんか。
高 うんうん。
松 「できるだけ早く回復したら、なんとか、お土産間に合うかな・・。」
高 ははは。
松 とか、思うもん。ふわ〜っと窓の外見たら、ちらほらちらほら、
高 いや、そうやわ。
松 見てるわけよ。
高 そら見てるよ。
松 俺をな。「なんで・・、なんで・・・他のクラスの奴も、
  俺がこんなふうなってんの分かってんのかな・・」っと思って(笑)
高 ははは。

松 ほんで、俺はもう〜〜、あの頃に人の?
高 デリカシーの無い態度。
松 デリカシーの無さ、こ、子供たちのこの、なんていうのかこの、残酷さ?
高 あー確かにねえ。
松 めちゃくちゃまの、学んだな。
高 なるほどな〜。

松 何組やったかな?あのー、えらい"もさ"がおる、言うて。
高 あのーあげる、もどす。
松 うん。もの凄いもさがおる言うて。ほいで、松本の比やない、言うて。
高 おお〜。おう。
松 ほいでね、そいつと、えーと六年の時かなあ?
高 うん。
松 おんなじクラスになったのよ。
高 ほうほう。あーこれもう、すんごいやんか、これ。
松 これは凄い、と。まあまあ、なんやろ?「ガメラ対ゴジラ」みたいな、
高 みたいなもんやな。
松 これどっちが勝つねん、みたいな。
高 どっちが早いか、みたいな。
松 か〜るいタッチで勝ったからね。で、俺がうわーー先、吐いてまうもんやからあ、
高 向こうは?
松 向こうはもうなんか、逆に余裕ができてもうて、もう、ごっつテンション高―て、
   なんか、割と平気やねん。
高 うわ。
松 あれ、一人が先吐いてくれたら、意外と大丈夫やねん。
高 あーそう。
松 うん。
高 そうやなあ。
松 うん。
高 そーいうもんかなあ。
松 俺は、あかんけどね。人が吐いたら、つられて吐くけど。
高 うん。
松 だからね、あれ、想像力やと思うねんな。
高 いや、想像力。ほんまそう。

松 あのな、「・・・うわ、あかん・・気持ち悪い・・」とか思うやろ?
  そしたら「絶対、食べ物のこととか考えたらあかんねん。考えたらあかんねん。」とか思うとな、
高 うん。
松 考えてまうねん。
高 あーーー。
松 遊び心というか。
高 分かるわー。
松 わざと「てんぷら・・ちゃう、もうええて。もうええて!」って思う。
高 わー分かるわー。
松 で、「なんか、全然、油もんとか、揚げもんとかじゃないもんを、考えな・・」とか、
  なんか、「カブトムシ」とか。
高 うわ、そっちいくんかい。
松 うん。「カ、カ、カブトムシや、そや!カブトムシや!」と思ったら、
  そのカブトムシになんかこう、てんぷらがこう、のっかかってきたりとか、
高 (苦笑)
松 ころもがついてきたりとか、「何考えてんねん、俺!あかんねん、あかんねん!」と思うんやけど、
  わざとちょっと、なんかあるやんか、そーいうの。
高 分かる分かる。うんうんうんうん。「考えたらあかんねん。考えたら」
松 「考えたあかんから!・・でも、なんか考えたれ。」
高 ある。それはある。
松 「あかん、あかんで、あかんて。」
高 あるあるある(笑)
松 ははは。
高 一人でずっとやって。
松 一人でずっとやってんねん。
高 きっついなー。
松 かわいそうやで〜。で、俺、うちの兄貴のなあ、あのー子供が、3人ぐらいおんのかなあ?
高 うんうん。
松 で、一番下の子が、俺とそっくりやねん。
高 あ、・・きたね。
松 うん。
高 でも、想像力あるってことかもしれんね。
松 可哀想でなあ。もう俺、乗り物酔いする子供って聞いたら、もう、泣きそうなんねん。
高 自分がそやったから。
松 もうーそやったから。
高 はー。

松 なんか兄貴が、砧スタジオかどっかに来た時に、子供と一緒に。
高 うん。
松 途中で気持ち悪い言うて、降りて、歩いてきたみたいな話を聞いて、
高 あ〜〜。
松 あー、お前もかー。思てなあ、なんかものすご愛着感じたもん。
高 血は争えんなあ。
松 うん。
高 でも、そういうシーンてええな。親と子がおって、降りて歩いてくるっていう、そんなん。
松 でも、うちの親父とかあのー、嫌がってたで。
高 (苦笑)
松 愛情なかったから。「なんでこいつの為に、みんなで歩かなあかんねん」みたいな。
高 「あっついなあーー」言いながら。ははは。
松 ははは。俺はもし子供ができて、そんなんやったらもうずっと歩いたるで!
   もー背中もさすれへんしな。あれね、ほっとかんとあかんねん。「大丈夫か?」とか言われることも、もうあかんねん。
高 普通にしとかなあかんな。
松 ふつーにしとかなあかんねん。
高 なるほど。

高 いや、確かに、俺―も自分ほどではないけど、酔う方やったから、
松 うん。
高 嫌やったもん。あのな、長距離乗らなあかんってなたっときに、「うわ、それ耐えれるかなー」と思って。
松 そやろ?
高 うん。いっつもその距離と時間を聞くのよ。
松 うん。
高 「うわっ、耐えれるかなー。うわっ、あそこ、三重県は耐えれるかなー。」って思ってまう。
松 ははは。
高 「2時間かー。」
松 「三重県は耐えられる」・・(笑)
高 いや、そのまあ、(笑)その兵庫県から三重県行くのに、「うわ、耐えれるかなー」ってやっぱ思う。
松 思うやろ?
高 子供ながらに思ったからな。

高 俺は、やっぱ、うわっともどすことは、
松 うん。
高 バスではなかったで。トイレ行って、サービスエリア行って、トイレ行って吐いたんねん。うえ〜〜。
松 結構吐いてたんやな。
高 俺、吐いてたよ。
松 シューとしたスタイルを保ちながらも。
高 スタイル保ちながら。うん。だから、もう、周りにはばれへんねん。
松 うぅわあ〜。
高 そこだけは、絶対いややったから。そーいうシフトとられるのが嫌やったから。
   みんな「あー、まっつん吐くでぇ」みたいな感じは、
松 ははは。
高 「まっつん吐くから、この辺はみんな嫌や」みたいな感じは、ちょっとあったから。
  はははは。だって、子供露骨やで。
松 ははは。ほんまなあ。
高 露骨、露骨。

松 俺でも、意外と船、吐けへんねん。
高 ええ〜〜?!
松 意外とな。
高 自分、強なってるやんか。
松 いや、それ子供の時から。意外と船は大丈夫。
高 あかん・・あかんあかん。

松 思い出した、俺。
高 ん?どうした?
松 小学校ん時、
高 うん。
松 親父と、あの、家族であのー淡路行ったんや。
高 はは、
松 淡路島。
高 散々な旅っぽいなーそれ(笑)
松 淡路島行って、ほいであのー、あのー、チューブのね、
高 ホバークラフトかいな?
松 違う違う違う違う違う。あのー、だから、浮き袋。
高 んーんーんー。
松 貸し浮き袋があって、
高 うんうん。
松 これをねえ、俺そのーめったにね、もう家が貧乏なの分かってたから、
高 うん。
松 めったにおねだりなんてせえへん人志やねん。
高 うん。ははは。うん。
松 な、なーんかその、淡路、淡路島に来た〜っていうね。
高 アイランド。淡路アイランド。
松 淡路アイランドっていうのがあって(笑)なんか、柄にも無くおねだりしたのよ。
高 親父に。
松 「パパぁ〜ん、チューブに乗りたいのよぉ〜ん」て。
高 うん(笑)ほんなら、親父は。
松 ほんなら親父も、まあまあまあ、な?
高 親父も、淡路アイランドに来とるから。
松 アイランドに来とるから。まあ、今考えたら一時間300円とかやわな。
高 うーん。
松 それでも、当時にしたら、まあね。
高 まあね。
松 それで、親父がまあ、ちょっとええかあ、言うて、で、借りてくれたんよ。
高 あらららら。
松 ほいでそれで「やった〜!」
高 やってました。
松 ちょっと沖の方まで行ったら、ぐわ〜〜。
高 え?
松 ・・気持ち悪くて、ほいで、ぐぅわ〜〜戻って、
高 うん。
松 ほいでへろへろなって、朝、その民宿で食うた鮭や、もうもう、味噌汁や、ワカメを 
   もう、べえ〜〜吐いたら、その遊んでた子供とかもがーっ寄って来て。
高 うん。「うわーー!」
松 ははは。
高 ははは。最悪や。
松 ほんでもう、親父がもう、「お前がな、お前がねだったんちゃうんか。」と。
高 いやそら親父だったら言うよ、あかんあかんあかん、親父助けたらな(笑)
松 はははは。
高 ほんまかいな。可哀想やな〜。
松 可哀想・・(笑)

松 いや、だからねえ、そら悩んでる人もおるでしょうけどねぇ。
高 うん。
松 でもそれはね、子供、乗り物酔いする子供のほうが、俺は絶対想像力豊かやと思う。
高 なるほどね。
松 あれやっぱ、想像力やから。アホは、酔わんぞ。
高 忘れられるからね。
松 うん。「うわーー」言うとるわ。
高 なるほど。
松 うん。
高 俺、言うてたなあ。
松 ・・はははは。
高 まあ、切り替えが早い、いうのもあるのよね。俺。
松 いや、ほんまに。だからね、乗り物酔いする子供は大成するぞ。
高 なるほど。
松 大成するかどうか分からんけど、
高 ・・あんまり大成してない・・?
松 なんかこう、クリエイティブな仕事に向いてるんちゃうか。
高 なるほど。デリケートな子なんやな。
松 そうそう。
高 やっぱりな。そうかもしれんわな。

高 つらいなあ。
松 つらい。だからね、好きな女にも吐いてほしかってん。
高 あーそしたら、いろんな話できんねや。
松 そうそうそう。
高 掛け橋ができんねや。
松 掛け橋ができると思うんやけど、好きな女は吐かんねん。
高 笑てるやろ。
松 ブッサイクな女が吐くねん。
高 わあーー。
松 これの男版が俺かえ。
高 いや、そう思うよ。対やからな。そこは(笑)
松 はははは。
高 「これの男版・・」ははは。

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