2001.10.25(木) 4回目「え」
 今週の一曲 『 雨宿り 』 さだまさし


 
其の壱 『 憧れの職業 』
 
 高須 「絵」でいこか?「絵」。
 松本 ああー。
 高須 「絵」、「絵」ね?
 松本 俺は、ほんまは、あのー、一番最初、
 高須 うん。 
 松本 マンガ家に成りたかったんよ。
 高須 知ってるわ〜、んなもん。
 松本 うん。
 高須 めちゃめちゃ知ってるがな。
 松本 おう。マンガ家になりたくて、ほんで、赤塚不二夫のあのー、「マンガ入門」を買って・・(笑)
 高須 ・・・その買うた日、俺、なんや、覚えとるわ。
 松本 あはははは(笑)
 高須 買うて、次の日に学校持ってきたもん。俺、覚えてるわ。なんか。
 松本 うん。ほんでね、「お笑いマンガ道場」にも・・
 高須 送ったな。
 松本 出したりしてたのよ。
 高須 うん。知ってる知ってる。
 松本 実は。そんなことがあって、ほんまにマンガ家になりたくて、
 高須 うん。
 松本 その「お笑いマンガ道場」・・・・あ、「お笑い」・・・「マンガ入門」の本に、
     "マンガ家は九九が出来ないといけない"っていう章があったのよ。
 高須 ああ。うん。
 松本 うん。
 高須 はいはいはいはい。
 松本 なんか、コマを割る時に、
 高須 ああ。なるほど。
 松本 計算が必要や、みたいな。そ、そんなもん、よう考えたらどーでもええことや。
 高須 どーでもええこっちゃ。
 松本 ウソやんか。今、考えたら。
 高須 ウソ、ウソ。こじつけやん!
 松本 こじつけやんか。
 高須 章一個増やしたかっただけやん!
 松本 そう、それに今別に電卓もあるし、
 高須 あるある。
 松本 そんな、ややこしー九九でも・・・・・九九って言うかさ、
 高須 はははは(笑)
 松本 ねえ?
 高須 そうやんな。
 松本 で、俺が前、一回番組で言うたことあんねんけど、
     俺、九九を完全に覚えてないのね。
 高須 マぁジで?(笑)
 松本 (笑)
 高須 うそおー(笑)
 松本 九九覚えてないねん。
 高須 マジかい。
 
 松本 九九の・・あーでも、その話する?九九を何故、俺が覚えてないか。
 高須 いや、いいよいいよ。教えてよ。
 松本 いや、トラウマやねん。
 高須 トラウマ?
 松本 うん。
 高須 なっ、トラウマ?(笑)
 松本 ごっっっっついオヤジに怒られんねん。あれ、九九って小学校・・・。
 高須 3年。
 松本 うん。2年?
 高須 2年か3年か。
 松本 2年?
 高須 その辺やな。
 松本 そんで、そん時に、それはもちろん、2の段とか、
 高須 うん。
 松本 あの、
 高須 3の段とか。
 松本 3、4は全然わかるよ。
 高須 7とか。
 松本 8ぐらいになったら、もう、ちょっとやば、やばいねん。
 高須 緊張してもうて。
 松本 そう。ほいで、オヤジに「はい、何の段、何の段」って言われた時に、あのー、もう、
     6の段ぐらいからもー、なんやろ、もう、
 高須 8が気になってしゃーないねや。
 松本 (笑)もー、もー、もっすごい・・。
 高須 はははは(笑)
 松本 もう、あっぷあっぷしてきて、ごっつい「お前みたいなやつはあ、」
 高須 うん。
 松本 「なんやったって、一生あかん!!」言われて、ごっっっつい怒られて、
 高須 うん。
 松本 もーう、引くぐらい。「まー、そこまで言うか」ゆうぐらいあのー、無茶苦茶言われたんよ。
 高須 うん。
 松本 で、もうオカンも泣き出すしまつで。
 高須 おお(笑)
 松本 ははは(笑)
 高須 無茶苦茶やな〜。
 松本 家の中がもう・・・(笑)
 高須 九九が生んだ悲劇やな〜。
 松本 あははは(笑)
 高須 はははは(笑)う〜わ〜それ、凄いなあ。
 松本 いやいや、ほんまに。
 高須 そんなどやされた?
 松本 ほんま、おっさんみたいなことを言わせて、あえて言うけども、
     「苦」、苦しいの「苦苦」やった。もうほんまに。
 高須 あーそう。
 松本 俺にとっては。
 
 高須 うちもオヤジが、九九教える・・
 松本 あれ、なんで?もう・・
 高須 なんでやろね、あれ。ほいで、俺はあえて2階の部屋に連れてかれて、
 松本 うん。
 高須 なんか知らんけど、テーブルバーン叩いて、親父が横にゴーン、俺もおって。
     メシ食った後に、九九勉強する言うて。
 松本 うん。
 高須 で、言うねんけど、眠たいねん。
 松本 うん。
 高須 物凄い眠たいねん。眠くて・・眠くて・・
 松本 うん(笑)
 高須 目がとろーんとして、何回もこっくりこっくり・・
 松本 ははは(笑)
 高須 しとったから。
     うちのオヤジな、煙草をな、
 松本 おおっ!!
 高須 煙草を俺の手に当てたんやで!
 松本 甲に?
 高須 「熱っっ〜!!」言うて。
 松本 はははは(笑)
 高須 (手の)甲に。
 松本 あははは(笑)
 高須 「熱っ〜〜!!」言うて。
 松本 あははははは(笑)
 高須 ほいで、それ覚えてんねん。今でも、まだどっかよう見たら(手に跡が)あんねん。
 松本 うんうん。
 高須 俺が、こっくりこっくり寝るから、腹立ったんやろなあ。
 松本 うーん。
 高須 真剣に九九教えてるのに、なんで、九九がわからん・・
 松本 いや、特におっちゃんは、果物屋さんやんか。
 高須 うん。・・計算できなあかん。
 松本 計算できないかん。息子、長男に、やっぱ
 高須 うん。
 松本 後には、
 高須 うん。
 松本 果物屋を継がしたい、と。
 高須 うん。
 松本 ゆうこともあったんやろ。
 高須 いや、それでも煙草の火を甲に当てて起こすかあ?
 松本 (笑)
 高須 俺なー、それはさすがにびっくりしたわ。
 松本 (笑)
 高須 オヤジとしても。で、俺覚えてるもん。オカンと一緒に水でずーーっと冷やしとった。
 松本 あはははは(笑)
 高須 手の甲を。
 松本 あの時、オカンちょっと優しかった。
 高須 優しかった。でも、びっっっくりした。そりゃ目え覚めるよ!
     俺、「そんなアホな〜」思たもん。
 松本 せやろ、だからやっぱりあのー、親っちゅーもんは考えなあかんやろ。
 高須 考えなあかん。
 
 松本 でも俺は、オヤジにガーっ言われてもお〜、あかんようになって、もう
     絶対覚えられへんようなって・・。でも、あれ、学校で言われるやんか。
 高須 うん。
 松本 「はい、松本君。8の段。」
 高須 言われる、言われる。
 松本 8の段で、俺、ガーッ当てられて、
 高須 マジで(笑)
 松本 で、必死で言うて、ごっつ遅いのよ。
 高須 はは(笑)
 松本 だから、もーあのー、女の奴が、「松本君、足して言ってます!」
 高須 はははは(笑)ばれてるやん!
 松本 はははは(笑)
 高須 ネタばれやん!はははは(笑)ネタばれやがな、それ〜!
 松本 完全にばれてるし・・。
 高須 ははは(笑)恥ずかしい・・・。
 松本 ほいで、
 高須 うん。
 松本 俺はもう、もう、「もうええ、!」と。うん。「俺は九九をやらない」と。
     「九九を言わないで、あのー、立派な大人になってやる」と。
 高須 うん。
 松本 誓ったのよ。
 高須 なるほど。
 松本 ねえ、そんな事もあって、まあ、頑張ったんですよ。
 
 
其の弐 『 憑依芸人 』
 
 松本 憑依とでも言うか・・・それができる芸人とできひん芸人と、ちゃんと分かれてて、
 高須 うん。
 松本 あのーウッチャンなんか出来るやろ?
 高須 出来るな。出来る。
 松本 んで、あのー、さんまさんは出来へんねん。
 高須 できへん。できへんねんな。
 松本 基本的には。
 高須 うん。
 松本 あの人は、"パーデンネン"やなんややってても、結局はさんま、「明石家さんま」なのよ。
 高須 うん。
 松本 で、あのパターンの人と、あの完全にもう、
 高須 志村さんとか。
 松本 作ってしまう、キャラクターを。
 高須 なるほど。
 松本 だから志村さんもそうやな。ウッチャンもそう。で、まあ、俺もそうやし。今田なんかもそうや。
 高須 憑依できる人や。
 松本 憑依できる・・
 高須 なるほどなるほど。
 松本 憑依コントができるか、できへんか。
 高須 なるほどなるほど。
 松本 っていうのが、
 高須 あるなー。
 松本 ちょっとこう、分かれるところ。
 高須 なるほど。
 
 松本 浜田はできへんやろ。
 高須 できへんな。・・「浜田」っていうキャラクターをどっか残してるもんな。必ず。
 松本 そうや。いや、何やっても、どっかで「浜田」
 高須 出る出る。
 松本 やねん。
 高須 そこに逃げれるしな。
 松本 うん。
 高須 怖い時にそこに逃げれるからな。
 松本 そうそうそうそう。あれはね、真っ二つに分かれる。
 
 高須 本来な、そういう意味じゃ、紳助さんなんかは、憑依できる人やと思うねん。
 松本 そうなんかなー。
 高須 「本来は」やで。でき・・、でも、あの人のいろんな計算とか、あの人の色んなこのデータ―とか、
     いろんなパターンで、あの人、あえてその、安パイをとって、
     憑依せえへんようなところにいったんちゃうかなーって思うな、俺。
 松本 うーん。
 高須 本来は、出来れた人ちゃうかなと、思うねん。ネタの作り方、というか発想の仕方で。
 松本 うーん・・どうやろ・・。
 高須 いや、わからへんけどな。
 松本 なんちゅうのかな・・・「喜劇人」の部分ていうのを、持ってるか持ってないかやと思うねん。
 高須 なるほどな、なるほど。演じきるかどうか、やからな。
 松本 そうそうそうそう。
 高須 そっかそっか、キャラクター持ってな、
 松本 うん。
 高須 確かにそう。
 松本 でも、それできる人間、意外と少ない。
 高須 少ないな。少ない少ない。ほんまに、そのウッチャン、志村さんと自分・・。
 松本 うん。
 高須 ほんまやな、そんなにいてないわ。どっかで素出すもんな。
 松本 そう。
  
 高須 これ、もう ON AIR してると思うねんけど、「ごっつ」の
 松本 うん。
 高須 新しいスペシャルの、あの、ほら「ウルトラマン」的なやつ。
     あいつの喋り方なんかな、俺は凄い好きなのよ。
 松本 ははははは(笑)
 高須 もっすごい、あの、ええ奴やけど、トーンは。あの、でかい奴がさ、あの人間の奴にな、
 松本 うん。
 高須 こう喋ってる口調が・・俺はもう、「あ〜、凄いなー」と思ったのよ。
 松本 うん。
 高須 「あー面白いなー。こんな口調なんねや、こいつは。」
 松本 ははは(笑)
 高須 (笑)腹立つやん、あいつ。
     で、「あいつ腹立つやん」ていう一つの人格が、ちゃんとそこにあるから、
 松本 うん。
 高須 「松本人志のコントでありながらも、松本人志じゃない」みたいなとこあるやんか。
 松本 うんうんうん。
 高須 一個一個。ベーターは、ベーター。誰々は、誰々。っていうキャラがしっかりできんのよね。
     で、それはな、ひょっとすると、
 松本 うん。
 高須 「夢逢え」がみんな、「良かった、良かった」って言うのは、
 松本 うん。
 高須 そん中に2人、
 松本 あー。
 高須 ウッチャンと松本がおったってことが、
 松本 うん。
 高須 凄いコントの中でバランスがいい?
 松本 かもしれん・・。
 高須 番組やったんかもしれんで。
 松本 うん。
 高須 いや、心地いい。
     あの、構築する笑いと崩す笑いが、バランス良くあったみたいな・・。っていうかんじ?
 松本 うん。うん。そやな。ナンチャンも憑依芸人ではないな。
 高須 ないな。なあ。
 
 高須 「ひょうきん族」って特にそうやんか。「ひょうきん族」は基本的に、
 松本 基本的にちゃうなあ、みんな。
 高須 場が、なんかベースがあって、それを壊しながら笑いにするやんか。 
 松本 うんうん。
 高須 でも、でも、一応「夢」、「夢」は、そのコントの中でも作ったコント、
     ちゃんと「このキャラになろう!」っていうキャラクター。
 松本 うんうん。
 高須 そういう意味じゃ。
 松本 そうかあ。そう考えると、今の若い子で、憑依芸人はあんまおらんな。
 高須 おれへんな。
 松本 なあ。うん。
 高須 ひょっとすると、それは、志村さんを見てた、
 松本 うん。
 高須 松本ひとひと人志と、
 松本 うん。
 高須 「ひとひと人志」言うたけど(笑)
 松本 (笑)
 高須 その、ウッチャン?
 松本 かなあ?もー、あれかなあ、そういう時代ではないのかな?
 高須 そーいうコントを見てきてない。
 松本 うーん・・そうなんかなあ。
 高須 うん。コントはそーいうもんやない、思ってるかもしれんな。ある意味どっか・・
     だから、俺は「ひょうきん族」って面白かって、すごい好きやったけど・・・。
 松本 うん。でもなあ、でもねえ、あのー、その憑依芸人の人ってね、あんまり、フリートークが、
     そんなにこう、できへんかったりするのよ。
 高須 うん。
 松本 正直。
 高須 うん。
 松本 で、そこから・・、言い方悪いけど、「逃げよう」じゃないけど、違う人物に成ろうと思って、
     あのーやるほうが、すごい、やりやすいから、そっちへいってるっていう・・。
 高須 それは、ある。
 松本 あんのよ。
 高須 ああ。
 
 松本 で、俺の場合は何故、そんなんやってんのか、わからへんねん。
 高須 ほんまやな。
 松本 はははは(笑)
 高須 不思議な・・・
 松本 不思議やねんで、俺。
 高須 ほんまやわ。俺、あらためてそう言われると、不思議やな。
 松本 そうやねん。
 高須 その為に、ヅラかぶったり、メイクしたりすることで、自分を隠すねんもんなあ。
 松本 そうそうそうそうそう。
 高須 このままじゃできへんから。
 松本 そうそうそう。で、なりきることで、照れとか色んなもんを、ふっとばすためにやんのよ。
 高須 自分、なんでやってんの?
 松本 俺は、なんなんなん・・なんなんや?俺もようわからへん。
 高須 はははは(笑)
 松本 ははは(笑)
 高須 おかしいなあ。
 松本 おかしい。
 高須 おかしなライン生きてるなあ。
 松本 おかしいねん、俺はほんまに。
 高須 まあでも、そのトーク、フリートークもできてコントもできんのが、強いとこやからな。
 
 松本 でもなあ、びっくりするぐらい仕切られへんで。俺。
 高須 ああ、そう。えらいもんやな。
 松本 ひどいで。
 高須 仕切らしたら?
 松本 仕切らしたら。
 高須 見たこと無い、確かに。
 松本 無理や。
 高須 あーそう。
 松本 あのー、なんやあの、なんか「決まりごと言え」言われたら・・。
 高須 先週言うてたもんな。「言われへん、言われへん」言うてたもんな。
 松本 言われへん。
 高須 決めコメント言われへんて。
 松本 『「ロマン輝くエステール」で、もう、これ松本さん紹介して下さい。』
 高須 気持ち悪い?
 松本 気持ち悪い。
 高須 おかしいなあ。
 松本 おかしい。
 高須 だから、やっぱり照れてんねん。だから・・。
 松本 「続いての方、どーぞー!」とか、ごっつ恥ずかしい。
 高須 わかるわ。ものっすご分かるわ。
 松本 はははは(笑)
 高須 だって、「続いての方、どーぞー!」って言うのが、恥ずかしいっていうとこを
     コントにする人間やからや。
 松本 うん(笑)そうそうそうそう・・。
 高須 しゃーないねん、それは。
 松本 なあ?
 高須 うん。
 松本 だから、それができへんから、やっぱり、あのー一人で番組はできへん。
 高須 そやな。わかるわかる。

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